第8回 〜生野菜が好きになる“きっかけ”を〜ベビーリーフ農家 橋本直弘さん (須賀川市)

須賀川市で4世代で暮らしながら農業を営む橋本さん。きゅうり農家から転身して、ベビーリーフ農家になったのが6年前。毎日毎日、土 に触れながらたくさんの種類のリーフを育てる。試行錯誤の日々です。

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Q. ベビーリーフを作り始めてどのくらいになりますか?
A. 6年目です、それまではハウスきゅうりを作っていました。
農家としてもっと農薬を減らした野菜が作れないかなと試行錯誤した末にたどり着いたのが、ベビー リーフだったんです。

Q. 美味しいベビーリーフを作るための “工夫“や“秘訣”はありますか?
A. 連作といって、同じ畑で繰り返し栽培してしまうと、病気や害虫の被害にあってしまうため、できるだけ1回ごとに圃場を変えながら作ってます。ベビーリーフ というと、たでは土を使わずに水 のなかで育てる水耕栽培も多いんですけが、うちは土で作ってますね。そのせいか保ちがいいんだよね。それだけ元気に育ってくれて、おいしくなっている証拠 かなと。

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Q. 橋本さんの作るベビーリーフはどんなものですか??
A. 実はベビーリーフというのは、1種類の野菜の名前ではありません。
発芽後10~30日程度の若い葉菜の総称のことで、通常数種類の野菜が混ざっているんで すよ。
私のところでは、デトロイナ、タットソルテ、ルッコラ、水菜、エンダイブ、レットリーフレタス、マスタード、レタス系だとグリーンオークにレッド オークなどを作っています。他にもバジルも育ててますよ。

Q. ベビーリーフといえばサラダですが・・・、おすすめの「ベビーリーフ」の食べ方を教えて下さい。
A. うちでも、やっぱり生ですね。サラダが一番かなー。
あっ、これじゃつまんないか・・・(笑)。そこは、プロの本田くんに考えてもらいましょう(笑)。ただ 本当にサラダが一番だと思います。
日本人は生野菜を食べる量が少ないので、クセがあまりないベビーリーフで栄養を補ってもらいたいと思っています。
オレ自 身もね、千切りキャベツとか生野菜がちょっと苦手だったんだけどね。ベビーリーフ作り始めてから、生野菜食べるようになったんですよ。
1種類の野菜じゃな いから、一度にいろんな種類の野菜が食べれるのもベビーリーフのいいところ。食卓の彩りにもなりやすいよね。

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Q. 「ふくしまの食」と聞いて、どんなことが頭に浮かびますか?
A. なんでも、うまい! 果物に野菜、山菜、肉も魚も・・・ホントいろんな種類があって、うんまいよー。住んでるオレが言うんだから違いないよね。ベビーリー フもいろんな種類が作れると思うよ。

Q. ふくごはん」プロジェクトは、震災と原発事故をきっかけに、改めて福島の食の魅力を伝えたいと始まりました。橋本さんの毎日の生活や、特に農業に関わるこ とで、震災や原発事故のあと、大きな変化はありましたか?
A. 平成23年3月下旬から5月末日までは出荷規制が行われて、そのあいだは、まったく収入がなかった。食べ物を作っていれば生活に困らないと今まで考えてい たんだけど、せっかく栽培したものを売ることが出来ないっていう、最悪の出来事に戸惑いました。
子供もいるし、守る家族があるし、いつまで出荷制限が続く のか分からないなかで、ひとまず稼がなきゃと思って、友人の建築の仕事をちょっと手伝っていた時期もあった。震災で建物が壊れたりしていて仕事はあったか らね。
ただ、ベビーリーフを作るのをやめてしまったら、出荷制限が解除されてもすぐに出荷できなくなってしまうので、建築の仕事の間に、いつものサイクル で種をまいて、育てて、収穫しては廃棄してを繰り返して、その廃棄量を計算してましたね。悲しい作業でしたね。

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Q. 震災後、農業に関して思い深い出来事はありますか?
A. うちは、茨城県に一日に何十キロと卸しているんですが、出荷制限が解けると同時にいつもと変わらず、納品することができました。変わらずに対応してもらえ ることが一番の支援でしたね。

Q. 橋本さんにとって、農業とは、毎日のなかでどんな存在だと思いますか。
A. 夏は虫との戦い、冬は寒さのなかでの育成との戦いで、自然と仲良くしながら生活し、食料を生産しているという誇りの持てる職業です。

Q. さいごに、ベビーリーフを食べてくれる人たちへの、一言をお願いします。
A. ルッコラとかマスタードとか、ちょっとクセが強かったり、ピリリと辛いものもあるんですが、それをうちの子たちは、本当においしそうに食べてくれるんだよ ね。日々勉強しながら美味しいベビーリーフを栽培しますので、多くのお客様の方に食べてもらいたいです。

 

<ベビーリーフを購入できる場所>

ファーマーズマーケット「はたけんぼ」
(株)ジェイエイあぐりすかがわ岩瀬

〒962-0053須賀川市卸町54番地
営業日・営業時間などの詳細については、下記連絡先へお問い合わせ下さい。
TEL 0248-73-5261  FAX 0248-63-8180